OpenClawとは — ローカルで動く自律AIエージェント

OpenClawは、Mac上でローカルに動作する自律AIエージェントフレームワークです。クラウドAPIに依存せず、自分のマシン上でLLMを動かしながら、ゴール設定→タスク分解→実行→検証のサイクルを自律的に回します。

OpenClawの最大の特徴はMCPサーバーとの連携能力です。接続されたMCPサーバーのツールを理解し、ゴール達成に必要なツールを自動的に選択・実行します。Mac ClawのMCPサーバーを接続すれば、Mac mini・Mac Studioの相場分析・出品・購入・ウォッチ設定などを人間の介入なしに実行できます。

シナリオ1:相場監視エージェント

最も基本的な自動化シナリオです。OpenClawに「M2 Max 96GBの相場を毎日分析してレポートして」とゴールを設定します。

エージェントが実行するサブタスク:

  1. market.price_rangeで現在の価格帯を取得
  2. market.recent_salesで直近の成約データを収集
  3. market.demand_scoreで需要トレンドを確認
  4. 前日のデータと比較して価格変動を分析
  5. レポートを生成して記録

このサイクルを定期的に実行することで、「先週から5%値下がりしている」「需要スコアが急上昇中」といったトレンドを自動的に検出できます。

OpenClawのゴール設定例:

{
  "goal": "M2 Max 96GBの相場を分析してレポートを作成",
  "context": "Mac Clawの相場ツールを使って、価格レンジ・成約データ・需要スコアを取得し、前回のレポートと比較して変動を分析する",
  "schedule": "daily"
}

シナリオ2:自動お買い得検出エージェント

「予算25万円以内で、最もコスパの良いMac Studioを見つけて」というゴールを設定します。

エージェントが実行するサブタスク:

  1. specs.chip_listで対応チップ一覧を取得
  2. 各チップについてitems.listで予算内の出品を検索
  3. 各出品に対してmarket.price_suggestで適正価格を算出
  4. 出品価格と適正価格の差分をスコアリング
  5. market.retail_compareで新品との割引率を計算
  6. 総合スコアでランキングを作成

AIエージェントは単純な価格比較ではなく、「M1 Max 64GBが18万円で出品されている。適正価格は22万円なので約18%割安。新品比では55%オフ。需要スコア72で売れやすい構成のため、早めの購入を推奨」といった多角的な分析を自動的に行います。

シナリオ3:自動出品最適化エージェント

Macを売りたい場合、OpenClawに「保有するMac Studio M2 Ultra 192GBを最適な価格で出品して」とゴールを設定します。

エージェントが実行するサブタスク:

  1. market.price_suggestで推定適正価格を取得
  2. market.demand_scoreで現在の需要を確認
  3. market.recent_salesで直近の成約価格を分析
  4. 需要と供給のバランスから最適な出品価格を算出
  5. items.createで商品情報を作成(下書き)
  6. 内容確認後items.publishで公開

エージェントは需要スコアが高い時期を見計らって出品価格を調整する判断もできます。「現在需要スコアが85と非常に高い。相場より5%高めの設定でも3日以内に売れる可能性が高い」といった分析結果をもとに、利益を最大化する価格設定を提案します。

シナリオ4:自律買い替えエージェント

最も高度な自動化シナリオです。「今のM1 Max 64GBを売って、M4 Pro 64GBに買い替えたい」というゴールを設定します。

エージェントが実行するサブタスク:

  1. 現在のMac(M1 Max 64GB)の適正価格をmarket.price_suggestで算出
  2. 目標のMac(M4 Pro 64GB)の相場をmarket.price_rangeで確認
  3. 売却額と購入額の差分を計算し、追加費用を算出
  4. 現在のMacをitems.createitems.publishで出品
  5. 目標のMacをwatch.createで監視開始
  6. 売却が完了し、条件に合う出品が見つかれば購入を推薦

このシナリオでは売却と購入のタイミング調整が重要です。エージェントは「現在のMacが売れるまで待つか、先に購入するか」を、相場トレンドと需要スコアから判断します。

OpenClawにMac Clawを接続する方法

OpenClawにMac ClawのMCPサーバーを接続する手順です。

設定ファイルの編集

OpenClawの設定ファイル(~/.openclaw/config.yaml)にMac Clawを追加します。

mcp_servers:
  macclaw:
    command: npx
    args: ["-y", "@macclaw/mcp"]
    env:
      MACCLAW_API_KEY: "mc_your_api_key_here"

設定後、OpenClawを再起動すると57ツールが利用可能になります。

接続確認

OpenClawのチャットで「Mac Clawのツール一覧を表示して」と入力し、57ツールが表示されることを確認してください。healthツールを実行して接続状態を確認することもできます。

自動化のベストプラクティス

  • ゴールは具体的に:「Macを探して」ではなく「M2 Max 96GB以上のMac Studioを予算25万円以内で探して」のように、チップ・メモリ・予算を明確に指定する
  • 決済方法を選択checkout.createでブラウザ決済するか、checkout.agent_payでエージェント自動決済するかを選べます。自動決済にはAPIキーの自動承認上限額の設定が必要です
  • 出品前に確認ステップを挟むitems.createで下書きを作成した後、items.publishの前に人間が内容を確認するワークフローを推奨します
  • ウォッチとスケジュールの併用:即時検索のitems.searchと、待機型のwatch.createを併用することで、現在の出品と今後の出品の両方をカバーできます
  • 相場データを蓄積:OpenClawの実行メモリ機能を活用して、毎日の相場データを蓄積すれば、長期的な価格トレンド分析が可能になります
  • 交渉を自動化negotiate.offerで相場データに基づいた価格交渉をエージェントに任せられます。出品者がnegotiableに設定した商品が対象です
  • 検品データを確認inspect.getでS.M.A.R.T.情報やEd25519署名検証の結果を確認し、ハードウェアの内部状態まで把握した上で購入判断ができます